株式会社巻組 代表取締役
渡邊享子
2015年卒 花王社会起業塾
宮城県石巻市
自分は起業家として何を軸にするのかを決める
「大学院の研究プロジェクトとして取り組んできた空き家のリノベーションを事業にする」。2015年3月に仲間と合同会社巻組を設立し、その年に社会起業塾に参加しました。
しかしここで突き付けられたのは、自らの存在意義を見出すための問いの数々でした。単に空き家の有効活用がしたいわけではない。では自分たちの存在意義は何なのか。顧客は誰でどんな価値を提供したいのか。メンターやコーディネーターと対話し続ける時間が続きました。 悶々としていたときに、メンターから「ミッションやビジョンを言葉にするより、シンボルとなる場を作ってはどうか」という助言を受け、自分のサービスを象徴する場が形になっていれば、言葉になっていなくても周りの人に伝えることができるなと考え、改めてイノベーティブな人材が集うシェアハウスを事業の軸に定めることを決断しました。
自分の強みや、起業家として何を柱に生きるのかを決める良い機会でした。
同期生やメンター、コーディネーター、事務局であるETIC.との関係は卒塾後も続いています。忌憚なく意見交換を行い、プロジェクトにともに取り組むことや、公私を問わず、石巻を訪問するメンバーも。こうしたエコシステムの存在も、巻組の卒塾後の成長に貢献していると思います。