KUMIKI PROJECT株式会社 代表取締役CEO
桑原憂貴
2015年卒 エヌエヌ生命社会起業塾
全国
自分自身が本当にやりたい想いに気づく
起業してから3年経った頃に社会起業塾に入塾しました。気仙杉を使った家具の開発と販売を行っていた頃です。
「被災地で起業し、地域材を活用したビジネスを展開している」という点がもてはやされ、メディアの注目が集まる一方で、家具キットの販売は振るいませんでした。何より助成金と補助金を使って生き延びている状況に、 自分自身が疲れ、迷いを感じていた頃でもありました。
そんなときに、社会起業塾で出会ったメンターから「そろそろ『社会的 にいいことをやっています』という “ソーシャルマント”を脱いだら?」 といわれ、その一言で、「被災地での起業」や「地域材の活用」という「社会に良いこと」に縛られていたこと、そして「日本の小規模な製材所を守る」という、それらしい目標と社会課題を作り上げて、その解決に向かうストーリーを綺麗にまとめて話している自分に気付きました。
社会起業塾を通じて、本当に自分が目指したいのは「人と人のつながりの再構築である」と認識し、その後、メンターの助けを借りながら、ワークショップの経験を積みました。
そして2016年には自らが本当に掲げたい旗を明確にする意味から、会社名をKUMIKI PROJECT株式会社に変更、事業内容も現在行うDITワークショップの企画運営へと大きくシフトすることができました。