所得格差を「教育格差」にさせないために

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所得格差を「教育格差」にさせないために

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン 代表理事

今井悠介

2013年卒 花王社会起業塾

教育・子育て

事業内容

日本では約7人に1人の子どもが貧困状態にあります。貧困によって様々な機会を失った子どもは、低学力、低学歴、不安定な就業等に陥り、貧困状態が次世代に連鎖しています。チャンス・フォー・チルドレン (CFC)は、貧困の連鎖を断ち切るために、学習塾・習い事・体験活動等に利用できるスタディクーポンの提供や、大学生ボランティアによる個別メンタリング等の活動を行っています。

活動地域

東京、関西、東北

社会起業塾を受けての変化

5年がかりの事業再構築を決断

卒業後は民間企業に就職したものの、2011年の東日本大震災の発生を契機に転職を決意。被災地の子どもたちを支えるべく、CFCを立ち上げました。

社会起業塾に入塾した当時は、自治体との連携による全国展開を志向していましたが、多くの問いを社会起業塾のメンターやコーディネーター、バーチャル・ボード・ミーティング(VBM)の参加者から得る中で、 自分たちが「クーポンの配布」という近視眼的な目的に固執し始めていたことを自覚するに至りました。

そこで、社会起業塾の在籍期間中に①成果からの逆算したシナリオ作り、②対象者へのヒアリングと顧客理解深化、③対象となる子ども・家庭のセグメントの明確化、という三つに集中的に取り組みました。仮説検証を繰り返し、組織と事業のあり方を考え抜いた結果、まずは自らの経営資源を被災地・東北に集中させ、事業の型を作り上げることを決意することができました。

その後は約5年をかけて、事業の再構築を実施。学生ボランティアの育成や地域の支援団体や行政機関との連携、自主財源の確保などを進め、この結果が現在の事業基盤へとつながっています。

この意思決定がなければ、今の自分たちはありません。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン

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